この記事では、スキャルピングについて解説していきます。
FX取引の方法の１つとして挙げられるスキャルピングですが、リスクを抑えられるので初心者向きといわれる一方で、初心者では勝てないという声も多くあり挑戦すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スキャルピング手法のコツや勝てない理由、勝ち方を徹底解説します。
注意点や利益を上げるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
スキャルピングとは何？
FXのトレード手法は、主に4つに分類されます。
スキャルピングは数秒～数分の短期取引を何回も行うことを指します。
さまざまなトレード手法の中から取引方法を選ぶ際には、自身の経験や目標に合ったものを選ぶことが重要ですが、スキャルピングは、これらの手法の中で最も短期間で取引を行い、利益を積み重ねる手法で難易度が高いとされています。
わずかな価格変動でも利益となるのであれば数秒単位で取引を手仕舞うため1回の取引で得られる利益が少なく、利益を確保する取引を何度も何度も繰り返す手法となるため、1回の取引の収益率や勝率なども高める必要があります。
ただし、1回の取引での損失も限定的となるため、取引手法が確立された場合は、リスク管理が徹底された取引手法となります。
スキャルピング手法のメリット
スキャルピング手法のメリットとしては、大きく分けて3つあり、取引経験を多く積むので、マーケットに慣れるのが早くなること、長期間ポジションを保有しないので、資金効率が高いこと、そしてリスク管理が徹底できる点です。次章では、それぞれ詳しく解説しきます。
取引経験を豊富に積める
スキャルピングのメリットとしては、短期間に何度も取引を行うことで取引経験を積むことができます。多くの取引結果を基にしっかりと分析することで、他のトレード手法よりも比較的短期間でスキルを向上させることが可能です。また、実践で経験しないと分からないトレードのコツなども早い段階で会得することができます。
効率的に資金を運用できる
スキャルピングは少ない資金で取引回数を増やし、効率よく利益を得ることがメリットとして挙げられます。そのため、獲得した利益をすぐに再投資して取引数量を増やし、複利運用することも可能です。さらに、ポジションを長期間保有する必要がないため、資金効率が非常に高いとされています。
価格変動リスクを軽減できる
スキャルピング手法の利点は、取引が数秒から数分で完了するため、価格変動リスクを軽減できる点にあります。短期間の取引では大きな価格変動リスクの影響を受ける可能性が低く、精神的な負担も抑えやすい点が特徴です。
スキャルピング手法のデメリット
メリットの特徴としては、経験、資金効率、リスク管理が挙げられますが、デメリットとしては、難易度、取引コスト、トレード環境などが挙げられます。次章では、スキャルピングにかかわるデメリットを解説します。
取引の難易度が高い
スキャルピングは、チャートの動きなどから迅速に市場トレンドを把握し、素早く売買するテクニックを習得する必要があります。また、多数の取引を行う中で、事前に設定した取引ルールを厳守することが不可欠です。チャート分析においても、足種が短くなれば短くなるほど「だまし」が増えるため、だましを回避する対策として経験が重要になります。
取引コストが増える
多くのFX業者では、手数料自体は無料ですが、取引コストとしてスプレッドと呼ばれる買値と売値の差額が発生します。スキャルピングの特徴として、取引回数が頭抜けて多いため、スプレッドによるコストが相対的に増加しやすいことが挙げられます。
トレード環境の影響を受けやすい
スキャルピング取引では、短いスパンだと数秒単位の取引を繰り返すため、トレード環境が不安定だと意図した取引ができないことがあります。トレード環境が不安定だと、FX業者へのサーバー到達までに時間を要してしまい、結果としてスリッページの影響を受け、注文を出した価格と実際に約定した価格の差が発生するリスクがあります。
また、市場の急な変動や注文の集中により、希望した価格で約定しないことも考えられ、これらの要因がコストとして発生します。スキャルピングでは即時の約定が求められるため、スリッページを最小限に抑えるために、高速かつ安定した取引環境が必要です。インターネット環境が不安定だと、適切な判断を実行しても損失につながる可能性があります
スキャルピング手法で利益を上げるコツ
Xのスキャルピング手法で利益を上げるには、いくつかのポイントが挙げられます。何よりも自身の取引手法に則ることが大切ですが、その中でも売買判断、取引通貨ペアと時間帯、そして業者選択が重要になります。
売買判断を素早く行う
スキャルピングでは短時間で多数の取引を行うため、利益確定と損失確定の判断を迅速に行うことが重要です。適切な判断を迅速に繰り返すことで、利益を積み重ねることができます。判断に迷わないようにするためには、事前に自身の取引ルールを明確に定めておくこと、そして実行することが重要です。
取引の活発な時間帯と通貨ペアを押さえる
取引を効率的に行うためには、取引が活発になりやすい時間帯と通貨ペアを把握することが大切です。変動率の大きい時間帯で活発な動きをする通貨ペアを選択ことで、ボラティリティが確保できるため、利益を積み上げる機会が確保されます。
世界3大市場であるニューヨーク、東京、ロンドンのオープン時が取引の活発な時間帯とされており、東京市場であれば米ドル/円を筆頭としたクロス円、ロンドン時間であればユーロ、ポンドに絡んだ通貨ペア、ニューヨーク時間は全体的にボラティリティが高くなるので、自身の選択した通貨ペアなどと住み分けることも可能です。
使う通貨ペアによって時間を確認しましょう！
スプレッドが狭い環境を選ぶ
スキャルピングを成功させるには、取引回数が多いことから生じるコストをどれだけ抑えることができるかという点も、利益を上げるための重要項目です。そのためには、スプレッドが狭くて取引コストが低い環境を選ぶことが不可欠です。事前にスプレッドが狭いFX会社を選ぶことが重要となります。GMOクリック証券では、業界最小水準のスプレッドを提供しており、人気の米ドル/円はスプレッド0.2銭で取引可能です。
スプレッドについてはこちらの記事をご覧ください！
スプレッドとは？FXトレードが上手くなるために知っておくべき知識 – ちょいトレFX
スキャルピングをするときに気を付けること
安定した通信環境でトレードする
スキャルピングでは、意図するタイミングで約定することが非常に重要なため、高速かつ安定した通信環境の確保が必要不可欠です。適切なタイミングで約定できない場合、意図した価格での約定でなくなったりすることも想定されるため、損失につながるリスクがあります。また、FX業者のサーバーの通信状態も重要なポイントで、サーバーの反応が悪いとスムーズに取引できず、トレード結果に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでも業者選定が重要になるため、取引環境においてもインターネットなどで事前に調査しておきましょう。
スキャルピングができる金融機関の口座を開設する
金融機関によっては短時間に何度も注文を出す行為が禁止されているため、スキャルピング手法を行うと禁止行為に該当する可能性があります。最悪の場合、口座が凍結されるリスクがあるため、注意が必要です。さらに、具体的な定義が定められていないこともあるため、口座を開設する前に規約などを確認しておくことが推奨されます。
まとめ
スキャルピングとは、数秒から数分というごく短い時間で取引を繰り返すFXの超短期売買手法です。一回の利益は小さいですが、取引回数を増やすことでトータルの利益を積み重ねていくのが特徴です。
この手法を知ることは、相場のわずかな変動から利益を生み出すチャンスを見つける訓練となり、エントリーや決済のタイミングを判断する力を養います。また、常に集中力を保つ必要があるため、取引の規律を守る練習にもなります。
スキャルピングを学ぶことは、より長期的なトレードにも活きるスキルを磨くことにつながるため、FX取引を有利に進める上で非常に有益と言えるでしょう。
